脱毛症のお悩み解決 ウイッグと綿帽子のそらぞら は、現在準備中です。

2017/09/09 01:19

じー・・・。

「カミングアウト」。それは、脱毛症関連のブログやSNSでよく聞くワード。友人や同僚、恋人に脱毛症であること(=ウィッグを使っていること)を伝えるべきかどうか。

皆さんはいかがですか??

誰にも言えなくてふさぎ込んでしまうより、勇気をもってカミングアウトした方が良い?いやいや、言ってしまって(相手の反応を見て)傷つく位なら言わない方が良い?そもそも、言うって何をどうやって??

初めて脱毛症になったときは、そのこと自体でいっぱいいっぱいで、自分の頭(と人の視線)以外気にする余裕もないのに、少し経過してウィッグを使うようになると、なぜかその “いつもと違う自分” を公表すべきかどうか悩みだす。ありますよね。私も完全にそうでした。仕事復帰したすぐ後「ウィッグ使ってるっていつ言おう・・・」そんな風に思って過ごしていました。

そして今、私が思うこと。それは、


好きにすれば良い。


これに限ります。・・・雑過ぎでしょうか。
でも実際、そう思うようになりました。言いたければ言えば良いし、“言わなきゃ”ってストレスを感じるくらいなら言わなくていい。一回言わない、と決めても3ヶ月後にぽっと言っちゃうかもしれないし。でも、こういうことを書いていると思うのですが、多分、この文章を目にしてちゃんと読んでくれるのは脱毛症の人(&その周囲の人)だけ。全くかかわったことのない人からすれば、

「ウィッグのカミングアウトについて?・・・はぁ。どっちでも良いですけど・・・。」

しいて感想を聞くとこんな感じでしょうか。3分後にはそんな話題すら忘れてしまうと思います。つまり、当事者とそれ以外では驚くほど温度差があるということ。悪い意味じゃないですよ。その方がありがたいことも多々あります。いつも心配されて、気にされて、ウィッグかどうか目で追われたら、たまったものじゃないです。

じゃあ、言うか言わないか、どうやって決めたら良いのか。

それも、もちろん人によると思うのですが、この前SNSで見かけてちょっと納得したのがこんな決め方。


自分が、相手の反応に気を遣う場合は、言わない。

わかります?少し難しいですね。ポイントは必要以上に気を遣うかどうか、です。勇気がいるかどうかは別のこと。どんな人に話すのでも、ウィッグを使ってるという話は勇気がいります。「よし、今!」みたいな切り出しの瞬間の勇気です。

そうではなくて、「この人は言ったら私と話しずらくなるかな」「避けられちゃうかな」そんな感じの気遣い。そのフォロワーさんの実体験では、気を遣いながら話した場合、相手の反応もこうなったというもの。

自分「私さ・・・実は脱毛症でウィッグ使ってるんだよね・・・。」
相手「・・・あ、そうなんだ。身体、辛くない?何かできることあったら言ってね。」
自分「うん。ありがとう。」
相手「・・・(微笑)」

悪くない。悪くないし、イメージもわきますが、何とも言えない空気ですよね。そして、言ったこっち側が非常に気を遣う。この後また普通の話題に戻すには??焦りますね。それが親しい間柄だと、

自分「私さ・・・今脱毛症でウィッグ使ってるんだよね・・・。」
相手「あ、そうなんだ。いつから?」
自分「1ヶ月くらい前かな。」
相手「そうなんだー。分からんものやね。やっぱ大変なの?」

こんな感じ。感覚では、前者はまぁ仲は良いけど、内輪というより少しだけ離れた友人や同僚、その時期にたまたま会った知り合い。後者は、一緒に過ごした時間の長い気の許せる友人。家族や恋人は人によって距離感がありますから、そこは誤差があると思います。私の感覚として大事だなと思うのは、

ウィッグの話をした後の話題の流れ。

それまで普通に話してたのに、カミングアウト後に話題が「プツッ」と切れた感じがする場合はアウト。逆に意外と話題が広がったり、もしくは全然違う話題に進んでいける場合はセーフ。(ふーん。元気なら良かった。この後ご飯食べて帰らない?みたいな流れ。)

結局言ってみなきゃわからないじゃん!!!

それはそうなんですが、基本的にはずっと仲の良い友人は完全にセーフだと思います。なんて切り出すかすら考えなくて良いと思っています。多分、あなたが「あのさ、」と言った瞬間に、微妙な緊張が伝わるはず。聞いた瞬間に“勇気をもって話してくれたんだな”って感じてもらえるはず。ぜひ、自分が逆の立場だったら、と考えてみてくださいね。

気の置けない友人からウィッグ使ってるって聞いたらどう思いますか?なんて言いますか?励ましたり分からない事を質問してみたりするかもしれませんが、「気まずいな。しばらく距離を置こう」とは思わないのでは??

すごく頑張る必要は全くないけれど、言うことで自分がラクになりそうだな、と思ったら踏み出してみるのもアリです。

良い週末を!